Vingow 開発ブログ
mayuyu
2014年4月14日

これからグロースハックをはじめる人におすすめの記事13選

はじめまして、スマホ時代の専門紙「Vingow」のスパイス系グロースハッカーmayuyuです。
本当はグロースハックより「絶対にやみつきになる東京のカレーの名店10選」とかのほうが書きたいです。

さて、2014年に入り勢いを増す話題のキーワード「グロースハック」。
日本語の記事もたくさん出てきましたが、いかんせん捉えづらい言葉なので、グロースハック=A/Bテストくらいに思っている人も多かったりします。

今回は、Vingowでも大いに参考にしている記事をグロースハックの基本フレームワーク「AARRRモデル」に当てはめて、たっぷり引用しながら整理していきたいと思います。

グロースハックって?

ざっくり言うとグロースハックって何?

グロースハックの定義については、ファッション・コーディネートアプリの『iQON』を運営するVASILYさんがブログでとてもわかりやすく書かれています。

一言でいえば、「数値やユーザーの声を分析し、ユーザーの数や質をGrowthさせる仕組みをプロダクトの中に組み込んでしまうこと。」
5分で120%分かる!話題のスキル、グロースハックとは 〜オバマが選挙に苦戦した真の理由〜

獲得したユーザーを継続させ、既存ユーザーのアクションを新たなユーザーの呼び水とする仕組みをプロダクトに組み込む。これこそがグロースハックの最も基本的な考え方となります。

グロースハックの基本フレームワーク”AARRRモデル”

そもそも多くの継続ユーザーを獲得するためには、まずその何倍もの新規ユーザーを獲得しなければいけませんし、最終的には課金というゴールがあります。
つまり、グロースハックには超えなければならない山がいくつも存在するのです。

そういった一連の流れをわかりやすくまとめたフレームワークが”AARRRモデル”です。

このAARRRモデルは、サービスの成長を「ユーザーの獲得」から「課金ユーザー化」までを、

  • Aquisition(獲得)
  • Activation(活性化)
  • Retention(継続)
  • Refferal(紹介)
  • Revenue(課金)

の5つのステップにわけて分析することで、そのサービスにとって最も効果的なグロース施策をあぶり出す、“とっかかり”を作ってくれるものです。

すべてのステップを同時に改善する超絶施策があればいいのですが、現実には地味な改善を加えテストを続けていくことになると思います。(メジャーアップデートなどすれば全体的に指標が改善することはありますが。)業界的には「銀の弾丸はない」、とでも言えばかっこつくんでしょうかね。

さてグロースを考える上で、限られた時間の中で結果を出すために、自分のプロダクトにとって大きな効果の見込める施策にフォーカスして改善を加えていくことが、結果的に成長への近道となります。

以下では、「で、何すればいいの?」な人に、ステップごとに考えうる施策のヒントになる様な記事をまとめましたのでご覧ください。

1.Aquisition(獲得)

まずは、何はなくともユーザーを獲得しなければ始まりません。ユーザー獲得をするための基本的な考え方は

  • 入り口を増やす
  • 入り口を最適化する

の2点に尽きると思います。当たり前といえば当たり前なのですが、継続的に流入のある入り口を増やすというのは特に難しい課題です。

nanapiが人力でやっている細かすぎるが効果的なグロースハック


nanapi

nanapiさんはSEOを中心に「入り口を増やす」施策に力を入れることで、急角度での成長を実現しています。

我々はユーザーが何を求めているかを中心にしている。グロースハックは自社サイト内だけで考えてはいけない。ユーザーはサイトを使っていない時間の方が長い。どういう気持でサイトに来ているかが大事と考えている。グロースハックについていろんな人が話しているが、サイト内の話が多いと思う。
nanapiが人力でやっている細かすぎるが効果的なグロースハック

記事中で触れられている通り、KPIをPVに置いているため、それを実現するための方法として当然のようにAquisition施策にその比重が置かれています。

やってることはめちゃくちゃ細かいですし、突飛なことをしてるわけではありません。
むしろSEOとしては定石の施策を一つ一つこなしている感じかなと。それでも、それを淡々と実行するのが難しい。その実行力こそがnanapiさんの一番の強みなんじゃないでしょうか。

200事例のA/Bテストから学んだ、グロースハック実践フレームワーク【基礎~実践編】

planBCDを運営するKAIZEN platformの須藤さんによるグロースハック解説記事です。

planBCDはA/Bテストのプラットフォームサービスなので、主に「入り口を最適化する」施策とその効果測定について言及されています。

45万回のアイコンABテストにみる、ダウンロードされやすいアイコンの特徴

Androidアプリ向け収益化プラットフォームのメタップスの佐藤さんによるアプリアイコン最適化の解説。

スマホアプリを展開している人でも意外と見落としがちなのが、アイコンのデザインによるCVRの改善じゃないでしょうか。

特に、一気に広告を打ってユーザーを囲いたい場合など、ストア上のCVRが0.5%違うだけでもとんでもない獲得効率の差が出てしまいますので、
無視できない部分です。

2.Activation(活性化)

獲得したユーザーが初回移行もサービスを利用するように仕向けるのが、Activation施策です。
この領域は、「サービスを気に入ってくれるユーザーはどんな行動をするのか」をデータから明らかにすることが欠かせないので、必然的にデータサイエンス的側面が強くなります。

ユーザー獲得のためのグロースハック事例20個(アプリ・WEBサービス)

Twitterでは5〜10人フォローすると、定着するというデータが出ていたので、登録時に5人フォローさせる導線を置きました。結果MAUが4倍になったとのこと。

Twitterはフォロー数が継続率に寄与するという結果が出ていますが、当然のように各サービスによってその指標は変わってきます。“関連しそうな指標”を確度が高そうな順に分析する必要が良いかと思います。

ちなみに、こういった分析は日本ではソーシャルゲーム業界が最も進んでいるのではないでしょうか。

[CEDEC 2012]データマイニングから見えてきた,ソーシャルゲームプレイヤーの姿とは。「大熱狂!! プロ野球カード」におけるKPI活用事例

「選手カードの強化合成の行動回数」が,継続率に大きな影響を与えているということだった。ならばゲームの序盤から強化合成を行いやすいよう,ゲームバランスの調整や,キャンペーンなどを行うべき,ということになる。

この記事はグロースハックという文脈では全くないですが、具体的な分析手法にも触れられているため非常に参考になります。

3.Retentionの参考記事

せっかく獲得しても、時間が経つにつれサービスは段々と忘れられてしまします。
ある程度は仕方ないことですが、いかに継続率を高めて課金へとつなげるかがサービス収益化への分かれ道となります。

そのためには、

  • サービスを思い出させる
  • 習慣化を促す

という観点が、非常に重要です。

明日から試したい、ユーザーの継続率を上げるためのグロースハック事例18個(アプリ・WEBサービス)

アバターアプリ「ピプル」では、1週間ログインしていないユーザーにセグメントしてプッシュ通知を送っています。さらにアプリ内インセンティブをもうけ、ユーザーの再起を促し1週間後の継続率が5%上がりました。

Nir Eyal, Designing for Habit-Formation, WarmGun 2013

習慣化こそがプロダクトの成長に大きな影響を与えると説くのは、シリコンバレーで多くの企業のアドバイザーを努め、自らファウンダーとして活動するNir Eyal 。

彼の著者「hooked」では、ユーザーがサービスを利用する際の動機付けや様々なかたちで報酬を与え、習慣化するまでのループをいかにして生み出すかを行動心理学的に整理しています。

リンク先はそのエッセンスをSlide Shareにまとめたものです。ご興味があれば、英語ですが書籍を一度読んでみると非常に役に立つと思います。

4.Refferal(紹介)

ソーシャル拡散で30万ダウンロード!動画作成アプリ「SLIDE MOVIES」をユーザーが喜んで宣伝する理由とは。Nagisaインタビュー後篇

Nagisaさんのアプリは、どれもソーシャルへのシェア導線を強く意識した設計となっています。

動画作成アプリのSlide Moviesは動画につける音楽を増やすという「わかりやすく、価値ある報酬」を与えることで、ユーザーが喜んでTwitterをはじめとするSNSにアプリの情報を拡散します。

ユーザーに無理強いするわけではなく、自然に広めてもらう工夫こそ、グロースハックの真髄かと思います。そういった意味で、Slide Moviesはよく出来てるなあ、と関心ひとしきりなわけです。

グロースハックのお手本!UberのReferral(友人招待)施策がかなりイケてる

みんなだいすきUberの事例ですね。Uberはサービスそのものの質が非常に高く、高いLTV(Life time value)が期待できるからこそ、これだけのCPA(Cost per acquisition)が許容できるわけですが、サービスのステージによっては真似したい施策かと思います。

5.Revenue(収益化)

「クックパッドとZaimのグロースハックについて」

月間利用者数が2,000万人以上と国内で圧倒的なシェアを誇るクックパッドさんのグロースハック。それほどの規模になると、有料会員の登録画面のデザインひとつで収益にかなりの影響がでる事が、徹底したA/Bテストの事例からわかります。

ティップス・テクニック集

有名サイトのGrowth hackテクニック色々〜Quora、facebook、twitterなど〜

桜新町の主婦が教えるGrowth Hack

その他の情報源

日本にグロースハックを広めた高橋雄介さんのブログメディア「GrowthHacker.jp」
http://growthhacker.jp/

まとめ

以上です!結構なボリュームになってしまいましたが、お役に立てましたでしょうか?
兎にも角にも、「自己成長するプロダクト」こそが成長するという考え方が一番大切じゃないでしょうか。
グロースハックがバズワード化して久しいですが、普遍的な価値を持つ言葉に昇華させたいなあ、と個人的に思っております。

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